番外編「夏の酒蔵編」


酒蔵って夏は何をしているの?
素朴な疑問から生まれた今回の企画
千古乃岩酒造の夏に迫る!
「千古乃岩酒造とは」番外編 !!

今回は竹内に代わり本州最北端、青森出身『金浜』がレポートします!
酒は冬に仕込みをおこなう為、酒造専門のお店は夏は1ヶ月ほど休業する所もありますが、
千古乃岩さんは酒造の他に、小売りも兼ねているので夏も動き回ります。
そう、夏といえば『お中元』のシーズン!とっても忙しいのです。

<金浜>(以下K)
「夏の酒蔵」を、体験レポートさせていただきます!よろしくお願いします!!

<酒蔵の製造担当 中島大蔵さん(以下D)
はい、よろしくお願いします。それではまずは配送に行きますか!

と、いう事で中島さんに同行し、 岐阜県東濃地方を駆け巡ることになりました。

向かった先は陶器の町、多治見市が誇るセラミックパークMINO
日本初の、現代陶芸美術館と国際会議場からなる、文化と産業の複合施設となっています。

2Fの中の物産コーナーで、千古乃岩のお酒を購入することができます。

岐阜県東濃地域において、
文化振興と産業支援のために構想された
「セラミックパークMINO」

2Fのショップ&ギャラリー
千古乃岩さんのお酒が並んでいます。

 

次の配送先は、「正助苑」を運営する斉藤さん宅 。
多治見を束ねる大地主だった斉藤さん。邸内には 大きな 蔵が5棟もあり、
蔵をリフォームした茶屋や画廊、庭園などが立ち並び コンサートや作品展をたびたび行っているとのことです。

邸内はバリアフリーとなっています。
落ち着いた空間でゆったりとした時間を
過ごすことができます。

オーナーの斉藤さん(左)と、
千古乃岩さんのラベルを
描いていただいている安藤先生(右)。
ちょうどお茶を飲みにみえていました。

愛知万博マスコットのモリゾー&キッコロが
ランチョンマットに描かれていました!

 

正助苑さんの配送後、土岐の新名所『土岐プレミアムアウトレット』に立ち寄ってみました。

フードコートの一角に、 土岐市コミュニケーションセンターがあり、
オリジナルラベルを貼った千古乃岩さんのお酒が展示してありました。

アウトレットは高台にあり、そこから見下ろす土岐の町は、まさに風光明媚の地!
晴れた日には、遠く木曽の御嶽山までも望めます。

この後、数件の配達をして酒蔵に戻り、次の仕事に取りかかります。


待っていた仕事は、商品の包装。
贈答用に包装紙で包みます。
中島さんにコツを教わりつつ、いざチャレンジ!

しかし、不器用っぷりを披露する事に。


<K>

あ、こっちにしわが… あ、今度はこっちがたるんで… ああ、うまく包めない…!
<D>
(不器用だなぁ…


悪戦苦闘の末、数箱しか梱包できず、気がついたら日が暮れてしまいました。結果は惨敗。
こうして、レポート初日はあっという間に過ぎ去っていきました。

夜は、千古乃岩さんの皆さんが集まり、一緒に夕飯をいただきました。
長い一人暮らしのため、久しく忘れていた「おふくろの味」。
そして千古乃岩さんのお酒をいただき、一日の疲れも吹き飛びました!




体験レポート2日目。朝早くから皆、精力的に働いております。
私も、皆に負けず体験レポートを開始!

<D>
今日の仕事は、まずお酒の瓶詰からです。

熱湯に浸かっている蛇管(ステンレス)
の中を、お酒が通り抜け、
熱で殺菌するのです。
殺菌されたお酒を、瓶に詰めます。

早速、お手伝いの出番が来ました。
瓶を触ってみると…
<K>…?! 熱っ!!!
熱湯で殺菌されたお酒の温度は60度をゆうに超えるそうですが、予想以上に熱くて驚きました。
お酒を詰めた瓶は、栓をして冷水に浸し酒を冷やします。
こうすることによって、お酒の味が『シャキッ』とするそうです。
気持ちよさそうに冷水に浸かる酒瓶たち。
サウナの後、水風呂に入る光景がふとよぎりました。
あぁ…僕も瓶になりたい。

あまりにキレイで魅入ってしまう、
透き通った井戸水を、
仕込み水として使用します。
水は、無色透明かと思っていたら、
ものすごくキラキラ輝く青い水色でした。

仕込み水を汲む、不器用な私。
案の定派手にこぼしてしまいました。
背中に哀愁が漂っています。
申し訳ありません!

名古屋市の地酒Bar「まほらま」さんから特撰本醸造「まほらま」 1.8 L 2ケースの注文が入りました。
すぐに、出荷の準備に取り掛かります。

瓶にラベルを貼らせていただきました。ラベルを瓶に貼ると、不思議と『字』が生き生きして浮き出てきました。
おお、、、生きている!?

「まほらま」さん専用のオリジナルラベルです。千古乃岩さんは、こうしたオリジナルラベルのお酒も作っています。 ラベルは商品の顔。
オリジナルラベルは、『1枚づつ』手で貼る為、細かい気遣いが要求されます。

これで完成!ちょっと感動!

しかし、喜びもつかの間

「お〜い、次はこっちだぞ!」

と、中島社長(大蔵さんのお父さん)の声が酒蔵に響き渡ります。

足早に向かった先は、酒粕が大量につまったタンク。圧巻です!
タンク内に入り酒粕をスコップで取り出す。なんとも豪快な仕事を任されました。
<K>
「これ…中に入って出てこれますか?」

タンクを見て弱腰
…チキンな私は、身長の倍もあろうタンクの中へ恐る恐る入る。
タンクの中は、お酒の芳醇な香りでいっぱい…いや、酒臭い。匂いだけで酔っぱってしまいそうだ。
この日は、朝から30度を超す真夏日。
しかも、タンクの中という狭い空間で肉体労働をしていると、汗が滝のように流れ出る。
あぁ…田舎の青森で雪掻きしているみたいだなぁ。田舎のおっかあは元気かな?
酒蔵の酒粕タンクの中で、ノスタルジーに浸れるとは誰が想像したろうか。

タンクから取り出した酒粕の山。 タンク内から発掘(!?)した酒粕を、
はかりで計りながら袋詰めをする。
内緒で少し「試食」
うまい!!…これが酒粕本来の味なんだ。
「酒粕のおいしい蔵は、お酒も美味しい」
と教えてもらった。そうなんだ。
(よく考えてみれば、当たり前の話だ。)


ズラリと並ぶ酒粕の列!

袋詰めを終えた所で、先ほど完成させたお酒を
まほらま』さんに配送する、最後の大仕事が待っていました。
一升瓶を抱え、千古乃岩さんを旅立った所で2日間にわたるレポート体験を終了とさせていただきます。

結論『夏の酒蔵も忙しい!』


千古乃岩の皆様、この2日間お世話になりました!
今宵は、一人で千古乃岩の純米吟醸を一杯、一杯、また一杯・・・。


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